2020年12月3日(木)午前10時 日生病院(大阪市西区阿波座)に大きなスーツケースを抱えて、入院しました。荷物が多くなる原因の一つがCPAPです。シーパップと読みます。「睡眠時無呼吸症候群」を患っているものですから、夜眠るときにCPAPを付けて寝るので、道具一式がかさばります。
入院当日は、手術前の検査があるくらいで何もすることがありません。朝食はj宅で食べましたが、入院した日は、お昼ご飯も晩御飯もありません。ひたすらアマゾンプライムビデオを見て過ごすだけです。
午後から、いろんな方があいさつに来られました。明日の手術で麻酔を担当される先生、手術中看護していただく看護師の女性、手術後は病室には戻らず集中治療室に翌朝まで滞在するのですが、その集中治療室の看護師さんなどが来られました。後になって、感じたのですが、やはり手術前に一度会っているという安心感があり、緊張せずに手術を受けることができたと思いました。
手術室の看護師が、「手術室で好きな曲を流すことができるので、希望する曲がありましたら、曲名を言ってください」、と言われました。私は最近「小田純平」の「男がひとりで飲む酒は」「残り香」「能登の雨」「61」「百夜月」「愛しき我が人生」「友情」「半歌」などが好きなので「小田純平メロディー」と告げました。
12月4日(金)手術開始予定時刻は午前9時です。朝は、気持ちよく目覚めました。昨日のお昼から何も食べていないので、おなかはペコペコです。看護師さんがお通じがあったかと聞かれるので、「ない」と伝えました。8時50分になっていよいよ手術室に向かいます。前回の膀胱癌の時は、ベッドに横になったまた、看護師さんが運んでくれたのですが、今回は看護師さんの先導で歩いて4階の手術室に向かいます。
いっぱい機械が並んでいる殺風景な手術室です。執刀担当の水野先生がおられます。その他に助手と思われる男性が2人、看護師の女性が3人。合計6人で私の手術の面倒を見ていただけるようです。血圧測定のバンド、血中酸素濃度を計測するバンド、化膿止めの点滴注射、が装着され、背中に痛み止めの注射をさされました。この時になって、手術室に音楽が流れいることに気が付きました。小田純平の曲がメドレーになって流れているではありませんか? 感動しました。また気分がぐっと楽になり、緊張がほぐれたように感じました。
背中に痛み止めの注射の後は、脊椎の間に太い注射で麻酔を入れて行きます。そこからは、全身麻酔なので記憶はありませんが、おへその穴とその周りに4か所穴を開けて、腹腔鏡での手術をしてもらいました。手術中は酸素を強制的に肺兄に届けるために口からは今でパイプを挿し込んでいたとのことです。これは、全身麻酔だと肺の機能も止まってしまうため、必要な措置との説明でした。手術は朝の9時に始まり、終わったのは午後3時頃だったと思います。私が気が付いたのは手術が終わって午後4時頃、集中治療室のベッドの上でした。昨日あいさつに来られた看護師さんが笑顔で「気が付かれましたか?」と言っていただき、酸素マスクをしたままの状態でうなづきました。
続きは、店長の直腸ガン闘病記 (3.入院生活)をご覧ください。