切迫性尿失禁

男女問わず高齢の方に多いタイプです。突然尿意をもよおし、トイレまで我慢できずに失禁してしまいます。尿の量は腹圧性尿失禁より多く、ときに大量な場合もあります。とにかく尿がしたくなると急に出てしまうので、膀胱に尿が溜まるたびにトイレに行くようになり、結果的に頻尿になります。

神経障害

脳や脊髄などの神経系統に障害があると、膀胱が正常に働かなくなります。

障害例

  • 脳卒中、脳腫瘍・外傷、痴呆症といった脳の病気など
  • 頚椎症、脊髄炎など脊髄の病気
  • 多発性硬化症、パーキンソン病など、脳から脊髄にわたる神経変性疾患

知覚神経過敏

膀胱炎、膀胱がん、膀胱結石、尿道結石など、膀胱や尿道などの泌尿器に炎症が起き、知覚神経が過敏になり尿失禁を起こします。女性に多いのが特徴です。

不安定膀胱

切迫性尿失禁の中で一番多い原因です。尿があまり溜まっていなくても、強い尿意に迫られて漏らしてしまうというものです。根本的な原因は解明されていませんが、尿をコントロールする機能が不安定になるためだといわれています。